ヘルシンキその2 タピオラで本を大量に買う

ハプニングにより新しく予約し直したアパートはカンッピエリア。16時以降しか鍵を受け取れないので、ホテルをチェックアウトしてまずはコインロッカーに荷物を預けに行きます。宿泊先から近いカンッピショッピングセンターのコインロッカーに入れようと思い向かったのですが、一つも空いてなくて結局中央駅地下に入れました。カンッピのコインロッカーは数少ないので、中央駅に最初から向かうのがベストでしたね。ところで、ロンドンでもヘルシンキでも現金は殆ど使わずカードのみで生活できたのですが、この中央駅のコインロッカーだけはその名に相応しくコインが必要なのでご注意を。勿論、両替機はあるので現金を持っていればなんの問題もありません。私の場合、ヘルシンキの滞在中ここでしか現金を使いませんでした。夏なら屋外フリーマーケットなど現金を使うシーンも多いけれど、それがないと全然必要ないなという感じです。

そして、この日は日曜日。お店もあまり開いていないし、ルオホラハティのケーブルファクトリーで行われていたアンティークマーケットに行くか、エスポーのEMMA(エスポー近代美術館)に行くか迷ったのですが、あまり買い物をする気分になれなかったので美術館へいくことにしました。2013年にビルガー・カイピアイネンの展示を観にいって以来のEMMA。当時はバスでしか行けなくて、降りる場所を間違えないようにと神経を集中させて向かった記憶ですが、今はタピオラまで地下鉄で行けるのでそんなにハードルは高くありません。

マティンキュラ方面のメトロに乗って10分くらい。ただ、工事中で足場だらけのタピオラ駅で方向感覚を失い、行きたい方向の出口に全然たどり着かないという事態に陥りましたので、もし近々いく予定の方がいたらお気をつけて。  駅から徒歩10分ちょっと歩いて、大通りから一本中にはいると、EMMAがあるWeeGeeの建物が見えてきます。ここは子供向けのワークショップなんかもやっているので、日曜日だったこともあり割と人がいましたが、(といっても日本人の感覚では空いてる方)一番見たかった、ルート・ブリュックとタピオ・ヴィルッカラの展示エリアはガラガラでした。今、写真を見ていてきづきましたが、「BRYK & WIRKKALA KATSELUVARSTO JANÄYTTELYT」ということは、倉庫も兼ねていたのか。確かにそんな感じでした。

EMMA (Espoo Museum of Modern Art)
Ahertajantie 5, Tapiola Espoo

ルート・ブリュックの作品は、現在日本で巡回展をしているので見ることができます。2020年4月25日〜7月5日までは岐阜現代陶芸美術館にも来るので見にいく予定。既に東京で一度見たのですが、岐阜ではどんな風に展示されるのか楽しみ。

常設展、企画展を見た後はコーヒーとプッラで休憩。美術館内のカフェはイルマリ・タピオァーラのドムスラウンジチェアが沢山あって何とも贅沢な空間。ドムスラウンジはヘルシンキのスターバックスにも何脚か置いてあるけど、ここの方が断然空いているので座ってみたい方にはお勧めです。

最後にミュージアムショップをチラッと見て駅に戻ろうと思ったのですが、ここでルートの作品集が半額になっているのを見つけてしまい…本は重いから少し躊躇ったのですが、結局買ってしまいました。思えばこれが私の買い物予定を狂わせた瞬間だったのです。 タピオラ駅に戻り、せっかくなので併設のショッピングセンターをぶらぶら歩きました。職場の人にフィンランドから手紙を送って欲しいとリクエストされていたので、ポストカードを買わなくてはと思い出し、本屋さんへ。ピンとくるカードは見つからなかったのですが、ここのデザイン関連書エリアで出会ってしまったんですよね〜。しかも3冊。既に美術館で1冊買っていたのもあり、気持ちが大きくなっていたんでしょう。けど、いいんです。本は。この日買った本は4冊で計€100くらいだったかな。重かったし、きっとすぐに読むわけではないけれど、そのうち買って良かったと思う日が来るはず。

右から
■ ルート・ブリュック作品集:ルートの作品集は持っていないし、半額だった。
■ アラビア コーヒーカップ集:仕事でも使えそう。
■ Pastilli※の歴史:パッケージコレクターとしては買わないわけにはいかない。※Pastilliはサルミアッキやラクリッツなどの総称
■ アルヴァ・アアルト作品集:表紙が最高に格好良くて、つい。