ルート・ブリュック展@岐阜県現代陶芸美術館

フィンランド人アーティストであるルート・ブリュックを知ったのは、割と最近。多分4年ほど前だったと思います。作品をぼんやりと知っているくらいで彼女についてはほとんど知識がなかったので、2019年から日本巡回が始まった展示「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」を楽しみにしていました。今回訪れたのは岐阜県現代陶芸美術館。この夏唯一のお出かけです。

実は昨年、東京ステーションギャラリーでの展示をすでに観ていたのですが、あまりにも人が多く落ち着いて見ることができなかったので、岐阜県現代陶芸美術館にも訪れたというわけです。ステーションギャラリーは建物の雰囲気もすごく良くて、展示方法もかなり格好良かったんですけどね。岐阜県現代陶芸美術館は普段から人が多いわけでもないけれど、この時期ということもあり予約制だったので、かなりゆっくりと鑑賞することができました。

ルートの作品はフィンランドのEMMAや以前日本を巡回していたフィンランド陶芸展でいくつか観たことがあったけれど、単独の展示はやはりすごいボリューム。初期の柔らかく優しい雰囲気から、新しい技法を取り入れ重厚な作品が増え、その後どんどんミニマルになっていく過程が見れて大満足でした。図録も購入したのでまたじっくり見よう。

ルートに興味がある方は、Vimeoにドキュメンタリー映像(フィンランド語 / 日本語字幕)がVimeoで公開されているのでぜひ。夫タピオ・ウィルッカラとの出会いなんかも語られていておもしろいです。