新しいリュックと脳内フィンランド・トリップ

最初のLINEクリエイターズスタンプを作ったのが2015年。ありがたいことに、この5年の間に沢山の方が購入してくださったようで、収益が2万円を超えていました。折角だから収益分くらいの金額でずっと使えるものを買いたいなと思い考えた末、選んだものがフェールラーベンのスプリットパックというバックパック。ちょっと珍しい形の旅行用リュックです。寸胴なボディの中央にファスナーがついていて、そこから半分にパカッと開くので左右に荷物を分けて入れることがでできます。私の使っているスーツケースは63Lとヨーロッパに行くには何ぶん小さいので、大きめのバックパックで良いものをずっと探していました。次にフィンランドへ行く時はヘルシンキにスーツケースを置いてバックパックで身軽に地方を周りたいなと考えていたので色々なブランドのものを探してみたのですが、どれもアウトドア感が強め。ザ・バックパッカーな見た目が嫌でたどり着いたのがこれでした。結局、行き着く先は北欧ブランド。

年始の旅行の後、来年の春〜夏あたりに長期休暇を取ってフィンランドへ行こうと考え始めていたのですが、この調子だとちょっと怪しい。いつ行けるかは分からなくなってしまったけど、夏休みに入り持て余した時間でフィンランド滞在中のプチトリップ計画を立ててみました。目的地はアルヴァ・アールトが設計したマイレア邸(Villa Mairea)があるノールマルック。ヘルシンキから北西、直線距離で250kmほどの場所にあります。ノールマルックへはまず、ポリという町まで向かう必要があります。一般的にはヘルシンキからタンペレまで電車、そこからポリまでバス、またはヘルシンキからポリまでバスに乗る北ルートかと思われるのですが、私はトゥルクからラウマ、そしてポリへと向かう南ルートを使う予定。

フィンランドの古都トゥルクは、1819年にヘルシンキに移るまで首都だった街。ムーミンワールドがあるナーンタリへ向かう時の経由地点なので日本でも割とメジャーな場所かと思うのですが、一度も訪れたことがありません。アルテックの本拠地でもあり、トゥルク新聞社ビルなどアールトが設計した建物もあるトゥルク。実は、今までこの街に大きな興味を持ったことはありませんでした。しかしながら最近、トゥルク出身の人たちがトゥルク最高!というのを何度も聞いて、行ってみたい場所上位に急浮上したのです。町歩きやアウラヨキ(川)沿いを散歩するのも楽しそうだし、少し調べたらパイミオサナトリウムへのツアーなんかもあって、考えただけでもワクワクしてきました。

さて、トゥルクから北上して次に向かうはラウマ。ユネスコ世界遺産の旧市街がある、フィンランドで三番目に古い街です。ここには一時期フィンランド語を習っていた先生が住んでいます。いつか遊びに行きたいなと思っていたので、このタイミングで会えたらいいな。そして、ラウマからさらに北上すると辿り着くのがポリです。ポリは正直ジャズフェスティバルをやっている場所というくらいしか知識がないので、色々調べなければ。そして、ここからバスに乗り、最終目的地マイレア邸へ。夏しか見学ができないみたいなので、飛行機のチケットをとる前にいつオープンなのか問い合わせるのを忘れないようにしないといけません。マイレア邸はずっと行ってみたいと思っていた場所。ただ、ヘルシンキから遠く、たどり着ける自信がなかったので長らく行けずにいました。今もフィンランド語ができるようになったわけでもないのですが、この前の旅行の時に、なんだかんだ何とかなると突然吹っ切れ、次にフィンランドへ行く時は絶対プランに入れようと決意したのでした。

帰りは別ルートを使いたいので、ポリからバスでフォルッサを経由しヘルシンキへ向かうか、タンペレを経由するかの2ルートで迷っています。フォルッサは大学院生時代にお世話になった方が住んでいて懐かしい場所でもあるので、今のところフォルッサ経由かな。自由に海外へ行けるようになるまでは二年くらいかかりそうなので、フェールラーベンのバックパックが日の目を見るのはまだまだ先。しばらくはクローゼットで眠っていてもらうことにします。