ルーネベリタルトへの挑戦は続く

本日、2月5日はフィンランドの詩人ユーハン・ルードヴィーグ・ルーネベリ(Johan Ludvig Runeberg)の誕生日ということで、旅行記を中断して彼に因んだお菓子の話について。1月になるとスーパーやパン屋さんで売られ始めるルーネベリタルト。ジンジャーブレッドを混ぜ込んだ生地にラズベリージャムとアイシングをトッピングした焼き菓子です。ルーネベリの奥さんがクリスマスに余ったジンジャーブレッドを使って作ったお菓子だったとか、近所のパン屋さんでよく買っていたルーネベリお気に入りのお菓子だったとか諸説あると昔フィンランド語の先生が教えてくれました。季節もののお菓子なので、通常はこの時期しか販売されていませんが、ルーネベリの故郷であるポルヴォーでは年中食べることができます。

実はジンジャーブレッドやヨウルトルットゥのように毎年焼いているルーネベリタルト。しかしながら、まだ一度も納得のいくものを作れたことがありません。2年ほど前に気に入ったレシピに辿り着いたので味にはまあ満足しているのですが、焼き加減とかアイシングの硬さとか何かしら上手く行きません。今年はなんだか意地になって3回作ってみたけれど、どれも思い描いたものにはならず。12月に作ったジンジャーブレッド(砕いて生地に混ぜ込みます)が底を尽きたので、今年のルーネベリタルト作りは終幕。また来年にお預けです。

ルーネベリタルトから一年が始まり、ラスキアイスプッラ、メーデーはムンッキ(揚げパン)、夏になるとキーッセリやブルーベリーパイが食べたくなるし、クリスマスが近づくとジンジャーブレッドやヨウルトルットゥの準備をしなくちゃという気持ちになる。シナモンロールが無性に恋しくなったら、どんなに暑い日でも焼き始めてしまう。決して料理が好きなわけでもなく、食べ物に強いこだわりもないのに不思議な話です。いや、でも、子供の頃から和菓子とかケーキとか綺麗なものを見るのが好きだったので、作ったお菓子を綺麗に盛り付けて写真を撮るのが楽しいってだけかもしれないなあ。さて、次はラスキアイスプッラの番。今年は小さめサイズを作って、色々なバリエーションの味を楽しみたいです。