ヘルシンキその6 ラスキアイスプッラで〆

ついに帰国の日。ロンドンではほとんど感じなかったけど、フィンランドを出るのはやっぱり寂しい。しかしながら、もちろん帰らなくてはなりません。次はもっと長く休みをとって3週間くらい滞在できるようにしようと心に決め、帰路の準備をします。63Lの決して大きいとは言えない、いや日本からヨーロッパに行くには小さすぎるスーツケースに荷物をなんとか詰め込み、ゴミを外のステーションに捨てに行ってから部屋を出ました。

15時には空港へ行かないといけないけれど、それまで少し時間があったので、10年以上前、私が初めてフィンランド旅行へ行った時に現地ガイドをしてもらって以来、ヘルシンキに住んでいた時もお世話になったりしていた方に会う約束をしていました。手土産にKanniston leipomoで今の時期のお菓子、ラスキアイスプッラをゲットして待ち合わせ場所へ。ラスキアイスプッラは、シナモンロールと同じ生地のパンの間にラズベリージャムまたはアーモンドペーストと、生クリームを挟んだ超高カロリーなおやつ。最近はヌテラバージョンのレシピなんかもあって、色々バリエーションが広がっているみたいです。日本ではスウェーデン語のセムラというワードの方が有名かもしれません。スウェーデンではアーモンドペーストが主流なのですが、フィンランドではジャム派とアーモンドペースト派に別れます。Kanniston leipomoのドアの前にも「Hillo vai Manteli?(ジャムそれともアーモンド?)」なんて看板があったり。

プッラを食べながら近況を話したり、思い出に浸っていたらあっという間にお昼を過ぎていて、そろそろ空港に向かう時間。話の中で「日本拠点でフィンランドでも仕事をする」という言葉が出てきて、なんか格好いいなと思いました。仕事でフィンランドに行くなんて、今のところ何もできていないけれど、まずはそこを目指して頑張ってみようと。何のためにフィンランド語を続けているか分からなくなることなんてしょっちゅうですが、継続することに何かしらの意味があると思うことにします。

たった5日間、それもヘルシンキだけの滞在でしたが、日常生活から離れることによって自分の今までやこれから考える時間が生まれ、更にブログも書いていたので反芻もできました。書いている間に色んなことを考えて書いては消してまた書いて。公開するものを書くって難しい。旅行記はこれでおしまいなんですか、番外編として書きたいことが一つ二つあるので、ボチボチアップしようと思っています。