テウラスタモでランチ[FINLAND TRIP DAY4]

フィンランド人アーティストのヤーッコとは数年前からインスタグラムで繋がっていて、2020年のロンドン旅行の時におすすめのレストランを教えてくれたのが初めてのやりとりでした。今回も私がインスタグラムでヘルシンキの写真をアップしているのを見て、連絡をしてくれたようです。待ち合わせはヘルシンキ中央駅から見て北東、宿泊先のアパートがあるソルナイネンから徒歩15分くらいの場所にあるテウラスタモ(Teurastamo)。食肉処理場として使われていた施設が2012年にリニューアルし、現在はレストランやカフェなど食関係のお店が集まるエリアとなっているそうです。ヤーッコが選んでくれたレストランPalemaもここにあります。約束の時間より少し早く着いてしまったのでベンチで座って待っていたら、しばらくしてヤーッコが現れ、すぐに私を見つけてくれました。握手をして、初めましてと言おうと思ったら、「久しぶり!」と言われ頭の中にはクエッションマーク。え、会ったことないけど・・・。話を聞いてみたら、出張の時アトリエに来てたよね?と言われて、あ〜多分、同僚の誰かと勘違いしてるなと思いつつ、2度目ましてということにしておきました。

店内に入って3種類あるランチの中からおすすめのサーモンを注文し、お会計を待っている時にレジ横に置いてあった小さなムンッキ(揚げパン)を見つめていたら、試してみたら?と言われたので一緒に買ってみました。食事を受け取りカトラリーを選んで、奥のテーブル席へ。食堂のような雰囲気もありつつ、ビンテージチェアが使われたインテリアはすごく居心地がよくて一瞬でお気に入りの場所になりました。どうやらヤーッコの友人がインテリアデザインを手掛けたらしい。おいしいランチを食べつつ、最近の仕事や旅行の話なんかをしていたら、ほんの数分前まで抱いていたはずのフィンランド語への不安はすっかり消え、会話も楽しめて一安心でした。

ランチにムンッキ。完全に満腹状態だったけれど、レストランPalemaの目の前にあるイタリアンジェラート屋さんに行かないか?と誘われて一緒にお店へ向かいました。たとえお腹がいっぱいでもアイスクリームは別腹、さらにはヘルシンキについてからずっと冷える日が続いていたけれど、この日は晴れていてとても暖かい。食べないわけにはいきません。テラス席の奥の小さな階段を上り、広いとは言えない店内に入るとお客さんでいっぱい。すごく人気のお店だそうです。レジ奥のボードには、バニラやチョコレート、ピスタチオ、季節のフルーツなど沢山のフレーバーが載っていて目移りしてしまいます。悩んだ末、おすすめされたTuore Mansikka(フレッシュストロベリー)とチョコレートを選び、外のテーブル席でいただきました。やっぱり夏のフィンランドはこうでなくちゃ!

そこから車に乗って、セカンドハンドショップに何軒か連れて行ってもらいました。ここで一気に物欲がついてしまった私は、ティーマイエローのコーヒーカップ&ソーサーを2客、本を3冊、石本藤雄先生がデザインしたマリメッコの布などを買いホクホク。ヤーッコがアパートの近くまで送るよと言ってくれたので、お言葉に甘え車に乗せてもらいバイバイをしました。あっという間の2時間。フィンランドに来ると数時間だけささっと会うみたいなことが多くて、1日の濃度が本当に高いです。

Ravintola Palema / Jädelino ※冬はお休み
Työpajankatu 2, Helsinki