旅のはじまり[FINLAND TRIP DAY1]

3年半ぶりのフィンランドへの旅。コロナ禍で減ったフィンエアーの日本便はまだセントレア発着便が復活しておらず、名古屋からまずは関西国際空港へ。ロシア上空を飛ぶことができなくなったためフライト時間も3時間ほど延び、更には夜便のみでヴァンター空港への到着は早朝4時半。なかなかヘビーです。考えただけでどっと疲れが出てしまうような初日ですが、なんと昔のバイト先のオーナー家族と同じ便でフィンランドへ行くということが出発前日に発覚し、なんだかこの時から今回の旅はとてもいいものになる前兆のような気がしていました。座席指定は有料化し、枕もなくなり、ジュースの種類が減ったり、機内食のクオリティも下がっていたりとかなりシビアになっているフィンエアーに対してなんだかなあと思いつつ、でも沢山使って応援しなきゃという気持ちの両方が入り乱れたまま搭乗しましたが、ランダムに割り当てられた窓際の席の2つ隣に座っていたフィンランド人に日本語で話しかけられるというサプライズもあり、私がフィンランド語を勉強していたことも相まって行きの飛行機は割と楽しく過ごせて、出発前に母が送ってきた何かの雑誌の占いの通り、この度は特別なものになる予感が沸々と湧いてきました。

翌朝5時。予定より早くヴァンター空港に到着し、入国審査へ。Twitterで入国審査時に現地語で話すと怪しまれるという投稿を見たので英語で答えないとと思っていたのですが、「何日滞在?」と聞かれたのに咄嗟に英語が出てこず、フィンランド語で答えてしまうというミス。その後の質問は全てフィンランド後に切り替わったけど、特段怪しまれることもなくスムーズに通過できました。

アパートの鍵を受け取れるのが17時ということで、とてつもなく長い一日の始まりです。オーナー家族と彼らに会いに来た友人たちに誘われて空港内のカフェで一緒に朝食を食べることに。オーナーの友人の1人は10年前に何度か会ったことがある方で、久々の再会でした。”Moi, yksi ruisleipä ja pieni kahvi, kiitos” たったそれだけでも、フィンランド語を使ってカフェで注文すると、ああ、フィンランドにいるんだなあと実感して、なんだか懐かしい気持ちとか嬉しい気持ちとか、緊張とか色々な感情が混ざって変な感じ。…と、フィンランドに来たことに浸っていたら、ここでプチハプニング。買ったばかりのDJI pocket2というジンバルカメラを膝から床に落っことしてしまいました。この時は気づかなかったけど、これが原因で壊れてしまったんですよねえ。この旅では動画も色々撮ってみようと思っていただけに残念。ライ麦パンのサンドウィッチとコーヒーを飲み終わり、空港内のキオスキでプリペイドSIMを購入してヘルシンキ行きの電車に乗るため駅のホームへ。プリペイドSIMは以前よりも更に買いやすくなっていて、店頭の目立つところに置いてありました。2種類販売されていましたが、Rajaton(無制限)と書かれたカードをレジに持って行き滞在日数を伝えると店員さんがその場でチャージしてくれます。

ヴァンター空港からヘルシンキ中央駅までは電車で約30分。この路線ができるまではフィンエアーバスや路線バスでの移動だったけど、やっぱり電車の方が楽ちんです。さて、ヘルシンキ中央駅に到着。この時点でまだ8時過ぎ。コインロッカーに荷物を預けて(3年前は現金のみだけだったけど、カードが使えるようになっていた!)、友人との待ち合わせ時間まで朝から営業しているAllas Sea Poolで過ごします。早朝着の便しかないとわかってから到着日は何をして過ごしたら良いのか考えていて、導き出した答えが朝サウナ。シャワーも浴びたいし丁度いいじゃん!と思っていたけど、オーナーの話によるとヴァンターに到着したらそのまま別の都市へ向かう人が多いらしい。なるほど。朝の時間を移動に当てるのはとても効率的だなあ。まったく思いつかなかった。

サウナで気持ちも体もサッパリし、友人に連絡してストックマン前で待ち合わせ。平日だったけど、ちょうど夏休みだからと1日付き合ってくれました。何かしたいことある?と聞かれ、まず答えたのはコルヴァプースティが食べたい!この為に空港のカフェではライ麦パンを選択したのでした。一先ずTin Tin Tangoというカフェでサラダランチを食べて、近況報告など。ここはかなり有名なカフェで、いつかは行ってみたいなあと長年思っていた場所だったのでこのタイミングで立ち寄れてラッキーでした。実は友人が春に日本に遊びに来た時に名古屋にも立ち寄ってくれたので、会うのは3ヶ月ぶり。なんなら、それがきっかけで今回のフィンランド旅行を決めたまであります。

注文したサラダを食べ終わり、外に出るとすごい風。Cafe Regattaのコルヴァプースティを食べに行こうと思っていたけど、海風がすごそうなので予定変更。近くのKahvila Hopiaへ向かってみることに。ここも大好きなカフェ。最近店内もリニューアルしたようなので、気になっていました。Tin Tin Tangoから3分ほど歩いて、店の前まで来たけれどなんだか人気がない。おや?と思いドアの張り紙に目を向けるとなんと7月いっぱい夏休みとのこと。がーん。仕方がないので、別のカフェを探しにまた歩く。しかしながら、近くにあったKanniston Leipomoも夏休み。そう、フィンランドの7月、小さなお店は夏休みをとっているところが多いらしい。セカンドハンドショップなどお休みのところが多いので要注意です。


結局Tin Tin Tangoと目と鼻の先にあるGateauというパン屋さんの小さなイートインスペースでコルヴァプースティを食べました。カフェを出たあたりから眠気が限界まで来ていて、Töölö湾沿いを歩いてTalvipuutarhaという小さな植物園のベンチでしばらく休憩。仕事の話なんかをだらだら話して過ごしました。鍵の受け取りまではまだ少し時間があったけど、中央駅のSマーケットで少し買い出しをして、指定場所のキオスキへ寄ってみました。店員さんに聞いてみたらまだ鍵は届いていないとのことだったので、友人と別れ、駅近くのカフェで時間を潰してから再チャレンジ。無事に鍵を受け取り、部屋にたどり着きました。

今回の旅では、前回と同じくAirbnbで部屋を借りています。ヘルシンキ→タンペレ→ユバスキュラと北上し、最終的にまたヘルシンキへ戻ってくるというプランだったので、計4つの部屋を予約しました。最初の部屋は中央駅から地下鉄で3駅のソルナイネンというエリア。治安はあまり良くないので、初めてヘルシンキにくる方にはあまりお勧めではありません(笑)交通の便はかなり良いんですけどね。お部屋はシンプルなワンルーム。日当たりはあまり良くなかったけど、コンパクトでとても良い部屋でした。


Allas Sea Pool
Katajanokanlaituri 2a, Helsinki

Café Tin Tin Tango
Töölöntorinkatu 7, Helsinki

Gateau Töölö
Sandelsinkatu 6, Helsinki