ヘルシンキの隣町エスポー(Espoo)へは鉄道に乗って行くので窓口で切符を買って乗車。車内でフィンランド人の女性にエスポーに停まるか尋ねたら「この電車は全部の駅に止まるよ」と教えてくれました。フィンランドの電車はアナウンスがとにかく少ないです。次に停まる駅を一度言うだけ。しかも、フィンランド語とスウェーデン語の二つを言うので最初は意味が分かりませんでした。必死に外の掲示板を見て無事にエスポーで下車。
教授から紹介してもらった先生の奥様と落ち合って、早速駅前のエスポーセンターへ。(なんと先生はちょうど日本にいたので会えなかった)1、2階がショッピングセンターで3階が図書館でした。建物自体は新しくて図書館も最近出来たとのこと。この図書館は新しい試みをしており、一般的な図書館(静かにしていないといけない)とは違い、子供達の遊ぶスペースやインターネット、ゲームをする所もあり、どちらかと言えばカルチャーセンターのような感じ。この日は人形劇をしていて、近所の子供達がたくさん来ていました。もちろん、奥には静かにしなければいけないスペースもあります。
この図書館で驚いたのは、飲食OKということ。さすがにこれはフィンランドでも珍しいことらしいです。一通り見学して、2階へ。あまり人がいない…。このセンター、成功しているのは3階の図書館だけだそうです。本屋さんも赤札ばかりで閉店セールのようでした。
そして、そのままSマーケットへ。カートを借りるにはコインを入れなければロックが外れません。(コインはカートを返却すると返ってくる)まずは野菜売り場。ほとんどの野菜が量り売りで、段ボールにそのまま入っています。この段ボールが可愛いんです。入っている野菜のイラストが描かれていたり、色もカラフルで。先生の奥様には、こんな所を気にした事がなかったと言われてしまいましたが…。
続いてパン売り場。とにかく種類が多い。日本のパン売り場ってほとんど食パンで占められていますが、白パン、黒パンなどたくさん置かれていました。隣のチーズ売り場はカラフルなパッケージがひしめき合っています。フィンランドのスーパーはどこも乳製品がとてつもなく多いです。フレーバーや脂肪分の違いがいくつもあり、色違い、柄違いのパッケージが所狭しと並んでいます。ヴァリオ(Valio)社のものがシェアのほとんどを占めていますが、同じメーカーでもデザインは様々。キャラクター入りの可愛らしいものからシンプルで大人っぽいデザインの物まで、商品によって多くのバリエーションがあります。
買い物を終えてセンターの外へ。先生の家に向かう途中にフィダ(Fida)というセカンドハンドショップに寄り道しました。ここはフィンランドの教会の団体が運営していて、売上金は寄付されるそうです。店内には食器から服、本まで色々。ここでウニッコもどきの布を発見したので購入。
そこからしばらく歩いて先生の家に到着。たくさんのアパートが並んでいる地域で、移民の方が多く住んでいるそうです。公園や保育園もたくさんありました。2LDKのお部屋の窓は大きく、フィンランドの暗い冬でも光が入ってくるようになっていました。お昼ご飯を食べて、これからの予定を決めたり、スカイプで日本にいる先生と話したり。ベリーのタルトを食べた事がないと話したら、奥様が作ってくださいました。焼いている間に保育園から娘さんが帰宅。一緒にベリーのタルトを食べました。
外が暗くなってきたら、家中の電気を消してキャンドルの明りを灯します。フィンランドはキャンドルの消費量が世界一で、たくさんのキャンドルをストックしているそうです。帰りの電車は教えてもらった通り、車内で車掌さんから直接切符を買いました。特急とか以外の電車は基本、このスタイルで大丈夫だそうです。