4. カレリアパイ作り体験

9時過ぎのエスポー行きの電車に乗るために1時間くらい前にアパートを出発。でも中央駅に発車30分以上前に着いてしまいました。電車の来る気配もないし、寒すぎるので近くの中央郵便局へ。なんと朝の7時から営業していました。

テーマカラーのオレンジとブルー、白で統一された局内をぐるっと一周見学。フィンランドの郵便局は1990年に株式会社化され、1996年に大々的なブランドイメージ改革を行っています。発車時間も近づいてきたので、駅へ戻り掲示板を見てみると発車予定の電車の表示が。しかし、Sラインのはずなのにそこに停まっているのはEライン…頭の中は?だらけ。とりあえず前を行く人に着いて行ったら。Eラインの奥に停まっていました。なんてわかりにくいんだろう。無事に乗り込んで車掌さんから切符を購入。3回目なので少し慣れてきました。

この調査旅行でお世話になっている先生の奥様と落ち合って、語学学校で出会ったというウクライナ人のお友達の家へバスで向かいます。フィンランドの切符は1時間乗り放題なのでさっき電車で購入した切符でそのままバスにも乗ることができます。ヘルシンキと違いエスポーは雪がしっかり積もっていました。そんな雪道をかき分けてラリッサの家へ。彼女の家は長屋タイプなのですが、この集落一体は景観を崩さないために新しい家を建てる場合は周りに合せて建てる事を徹底させているそうです。

家で出迎えてくれた奥様の友人ラリッサはなんと半袖のTシャツ一枚!お二人の料理仲間の方がもう一人合流して、ちょっとお茶をして早速カレリアパイ作り開始。カレリアパイはフィンランド人の好物。リーシ(ミルク粥)やマッシュポテトを乗せたパイです。そのまま食べたりサラダやゆで卵を乗せてオープンサンドにして食べたりします。すごい量の粉(全粒粉とライ麦粉のミックス)をひたすら捏ねて、出来た生地を小さくとって平たくして、リーシやマッシュポテトを乗せて包む。このちまちました作業がとてもおもしろい。いかに売り物ようなパイを作るかを目指して包み続けました。包んではオーブンに乗せ…を繰り返しているうちに第一弾が焼けるいい香りが。休憩がてら出来たてのパイを食。去年オールドマーケットホールで買って食べたものより遥かにおいしかったです。

やっぱり何でもできたてにかぎります。食べながら3人が会話するのを聞いて、フィンランド語がわからない私はなんだかモヤモヤしました。フィンランドデザインを知りたいならフィンランド語は必須だなあとここで改めて実感。大量のカレリアパイを作り、出来上がった物を少し分けてもらって帰宅しました。