ムンッキはドーナツではない

という呟きをツイッターで見かけました。ふむ。確かに。

よくムンッキをドーナツとして紹介しているサイトがあるけれど、ムンッキ(Munkki)はカルダモンを練り込んだ甘いパン、プッラを油で揚げたものです。つまり揚げパン。ドーナツはフィンランド語でドニツィ(Donitsi)と言われているので、この二つは別物だと私も思います。ムンッキはパンの仲間なのでイーストで膨らませるし、ドニツィの生地はどちらかといえばベイキングパウダーを使うマフィンやパウンドケーキに近い。と言いつつ、多分どこかでムンッキのことをドーナツって書いちゃってると思うんですけどね。

さて、なぜムンッキのことを書いているかと言うと、本日5月1日はヴァップ(Vappu)、メーデーだから。この時期になると無性にムンッキが食べたくなる。揚げ物なんて滅多にしないけれど、日本のスーパーじゃ買えないし、食べたいんだもの。というわけで作りましたムンッキ。

台所から移動する時に砂糖が机の上に豪快に飛び散りましたが、お気になさらず。見た目は完全にドーナツですが、食べたらやっぱり揚げパンです。中にジャムを入れたものもあるけれど、私はやっぱり穴あきタイプが好き。

そういえばフィンランドで暮らしていた時、近所には小さなスーパーしかなかったので、たまにバスに乗って大型スーパーマーケットのプリスマに買い出しに行っていました。そこのベーカリーコーナーに時々ある(いつも置いているわけではない)ファッツェルの小さなまん丸ムンッキが大好きで、見つけたら買っていたんです。それが恋しくなってミニムンッキも作ってみました。このサイズだとつい食べすぎてしまう危険性あり。

ヴァップシーズンのお菓子には、ムンッキ以外にティッパレイパ(Tippaleipä)というものがあります。フィンランド独自のお菓子かと思っていたけれど、アメリカではファネルケーキという名前で存在するそうです。これは知らなかった。今までティッパレイパを作ろうと思ったことは特になかったけれど、来年は作ってみてもいいかも。そんなに難しくなさそうだし。

さて、連休の最初の方に書いたブログでフィンランド語を勉強すると意気込んでいたのですが、案の定全然進んでません。その代わりと言ってはなんですが、数年ぶりにLINEスタンプを作っています。前回に引き続きフィンランド語シリーズ。スタンプの数自体は第一段ほどはないけれど、下描きは前に終わらせていたので今日ほとんど出来上がりました。あとは調整して申請するだけ。需要があるのかはわからないですが、自分が使いたいのでちょっと楽しみです。