旅行記番外編その1 フィンランドの交通事情が変わりまくっていた件

今回のフィンランド旅行と今までの旅行で一番違ったのは、公共交通機関での移動かもしれません。メトロやトラム、バスのチケットがアプリ化されたこと、2019年の春からゾーン制が導入されたこと、この二つは旅行者にとっても大きな変化。

まずは乗車チケットのアプリ化について。旅行中、もう自動販売機やキオスクや運転手さんからチケットを買う必要はありません。HSLというヘルシンキ交通局のアプリを予めダウンロードし、クレジットカードを登録しておけば乗車前にサクッとチケット購入、そのまま電車に乗り込めます。(英語、フィンランド語のみ)アプリを開けばいつまで有効かも分かるし、とんでもなく便利。もちろんチケット購入時はネット環境が必要なので、プリペイドSimや海外Wifiなどの準備はしておいた方が良いです。また、フィンランドのメトロやトラム、電車は改札がないので、時々係員のチェックが入ります。その時にスマートフォンの電池が切れていたら悲惨なことになるので、ご注意を。旅行中は調べ物も増えると思うので、モバイルバッテリーがあれば安心です。

そしてもう一つ、大きく変わったことといえば、料金体制。今まではヘルシンキ⇆エスポーやヘルシンキ⇆ヴァンターなど市を越えるごとに料金が上がるシステムだったのですが、ゾーン制の導入によりヘルシンキから出る場合も最低ラインのゾーンに入っていれば、市内と同額で電車に乗ることができます。 例えば、ヘルシンキからエスポーにあるEMMAに行きたい場合。タピオラはヘルシンキ市街なので市内のチケットの倍近い料金がかかっていたのですが、ゾーン制では一番安いチケットで行くことができます。つまり、旅行者は一番安いABゾーンのデイチケットを日数分購入すれば大概の観光スポットは行けてしまうのです。ただし、ヴァンター空港からヘルシンキ中央駅まではABCゾーンになるので、空港に到着したら、まずはABCゾーンのシングルチケットを購入し、中央駅へ。90分間有効なので、ホテルまでトラムやメトロに乗る必要があれば、そのまま乗り換えることができます。

ゾーン制いうワードを聞いた時はなにやら難しそうだなぁと思いましたが、案外簡単でした。空港と中心への移動だけABC、ヘルシンキ近郊の観光はAB。基本これでいけます。(もちろん、行きたい場所がどのゾーンに入るかのチェックは必須!)

ちなみに、Kausilippu(カウシリップ / 30日以上のチケット。定期券みたいなもの)は、ヘルシンキ近郊に住んでいる人しかアプリから購入できないとヘルシンキ交通局のウェブサイトに書いてありました。旅行者はあまり関係ないと思いますが、1ヶ月以上滞在する時は現在も窓口かチケット販売機でカードを購入する必要があるみたいです。

どんどんキャッシュレス化が進むヘルシンキ。電車でエスポーやリーヒマキに行く時、車内で車掌さんからチケットを買っていた頃が懐かしい。この旅で使った現金はコインロッカー代€12のみ。もはや両替は必要なかったです。今回両替したユーロは次に旅行する日まで取っておくことにします。